玉川地区
【奥沢本町会】
奥沢は広く古い町で、通りに沿っていくつもの商店街に分かれている。その中で奥沢駅から自由通りに沿って南へ伸びるのが当会である。
昔は「本町通り商店会」という名前だったが、「奥沢本町会」への改名時期は判然としない。
奥沢駅が出来た大正12年、当時はそれなりに繁栄していた当地であるが、求心力を持たず、その後東急線自由ヶ丘駅が出来てから、賑わいはそちらへ移ってしまった。
どこの地域も同じだと思うが、地元商店街というものが廃れていく中、当会も現在はほぼ親睦の会としてのみの活動になってしまった。かつては売り出しセール等もやっていたのだが、費用対効果が望めずに中止し、各店の販促努力にゆだねている状況である。
もちろん、このまま終らせたいわけではない。今は雌伏して横のつながりを保ちつつ力を蓄える時期だと思う。例えば、毎年9月のお祭には、商店街だけではなく、臨時参加の人を含めた「睦会」として参加し、少しでも商店街活動に興味を持つきっかけになってもらえればと考えている。また、祭り参加もそうだが、区の補助金制度を活用し先日行ったインターネット講習会は、多くの参加者を得て好評だった。これも目先の利益には繋がらなくても、将来的に商店街のHP作成などの基礎となればと期待している。
ハード的には、バス通りの歩道を広げ、植栽を施したり、街灯を整備したいとも思うが、それにはまず先立つものが必要だ。そのためにも都や区の補助金制度を続けて欲しい。
商店街役員の任期を2年と区切ったのは、多くの人がその任を体験することで意識を高める事と、将来へ繋がる人材育成を図る目的がある。現在蒔いている種が競争原理に負けない実を結ぶ時を心から待っている。