玉川地区
【奥沢銀座会】
奥沢銀座会は、東急目黒線(旧目蒲線)奥沢駅前、自由通りに平行して伸びる、約200mほどの商店街である。
商店街としての活動は、昭和25年頃よりはじまった。当時、近辺には自由ヶ丘商店街があり、戦災を受けたが、幸いにして当商店街は戦火を免れたお陰で大勢の人が集まり活気があった。
また、当時奥沢神社では、毎月「一」のつく日に縁日が開かれており、こちらも大変な人出で、商店街も夜遅くまで灯りをともして賑わっていた。
今では、持ち家の商店主の「家賃を支払わなくてもすむから大丈夫」という油断が災いしてか、かつての繁栄ぶりはどこへやら、すっかり勢いをなくし、近隣の商店街に追い抜かれてしまった。
また持ち家ではなくテナントで入るという形式の人も少なく、空き店舗が多くなってしまっているのが現状だ。さらには、現在も営業を続けている店であっても、やはり長引く日本の不況経済を反映して、先行きの不安さからであろう後継者不足も大きな問題である。他の多くの商店街も同じ悩みを抱えていると思うが、会員が高齢化する中で、当商店街は過渡期を迎えようとしている。
近年、目黒線に営団地下鉄南北線が乗り入れ、奥沢駅の駅舎も新しくきれいなものになるという、明るい話題もあった。
当商店街の現状は厳しく、決して楽観できるものではないが、そんな中でも、唯一青年部が会を盛り上げようと頑張りを見せているので、何とか救われる思いがする。
今後は事業等を将来を担う青年部主体で頑張って行きたいと思う。