世田谷地区
【さくら通り共栄会】
この商店会は昭和25~26年ごろにできたと聞いています。発足当時は八百屋、乾物、炭屋のわずか3軒だそうです。その頃の世田谷区内はみんなそうだったと思いますが、辺りは畑だらけで、本当に田舎でした。
私共の店舗は昭和50年頃に現在の場所にやってきましたが、当時はまだ近くに大型スーパーもなく、会員数も90~100軒はありました。今思うと、商店会が最も活気を帯びていた時期だったのかもしれません。
当商店会は東名高速、首都高速などにも近く、交通の便がとても良い立地条件にあります。電車だと多少不便ではありますが、この立地条件を活かし、これからも活性化を計りたいところです。
2年前に近くに大型スーパーができ、ここ2、3年は20数店舗が閉店に追いこまれるという、まさに激動の時期でした。
しかし「これ以上会員の数を減らしたくない。そのために何かやらないといけない」という会員の気持ちは一致しております。
今年は中元セールの時期に、現金がその場で当たる「短冊くじ」を行ったところ、大変好評でした。
ここ数年は、お客さんは給料をもらっても、万が一のことを考えて給料を使わない傾向にあるようです。
そこで私共は、ただお金と商品を引き換えるだけでなく、「お金を払いたくなるような価値のあるもの」をお客さんに提供していきたいと思っています。
例年の恒例行事であった「流し盆踊り」が昨年から中止せざるを得ない状況になり、お客様からも復活を望む声をいただいています。また以前行っていた桜祭り、もみじ祭りなども将来には復活できればと考えています。
近頃は大型店同士も値引き合戦が激しくなっていますが、個人商店には、サービスや親切など、お金では買えない付加価値もあります。
当分の間、景気低迷が続くでしょうし、商店会は「今が頑張り時」だと思います。